研究内容

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研究会活動

科研費c「九州地域の種痘伝播と地域医療の近代化に関する基礎的研究

本研究は、九州諸地域の牛痘種法(種痘)の伝播と地域医療の近代化の解明を目的とし、収集
した種痘資料を随時ホームページで公開し研究の一層の進展に資する。18 世紀末にジェンナーが
発明した牛痘種法は,約50 年後の嘉永2 年(1849)長崎で活着し、数年のうちに我が国各地に伝
播し、庶民の西洋医学への認識に強い影響を及ぼした。我が国での主たる伝播経路は解明された
が、九州各地域への種痘普及の実態およびその医学的・社会的影響の究明は不十分である。そこ
で種痘普及に関し、①前提としての紅毛流医学や人痘法の普及、②在村医らの果たした役割、③
公衆衛生の芽生えともいえる諸藩の医療政策としての展開、④地域の医療近代化・医学教育にど
う影響したかなどを解明し、医学史、科学史、文化史、近世史、近代史研究などに学術貢献する。  

研究会活動の内容

3年間の研究期間に研究代表者青木歳幸は、1)佐賀藩医学史研究、とくに支藩領への種痘普及
の実態解明を行う。2)九州諸藩領(含幕領)の種痘史料を収集し、資料の整理、ホームページへ
の公開を行い、研究の基礎を充実させる。3)種痘を通じて医師のネットワーク、医学教育への影
響、地域医療の近代化の解明という九州での在村蘭学研究を行う。W.ミヒェルは、1)村上医家資
料館、大江医家史料館、歴史民俗資料館、福沢記念館、小幡記念図書館などの器物・文書史料をもと
に、中津藩領の種痘関係史料を収集し、医学校形成などの医学教育との関連を究明する。2)漢
方医の西洋医学情報の収集と医療実態を解明する(大江家、村上家、屋形家、田渕家、田原淳、小幡英之
助、藤野玄洋、田代基徳など)。研究分担者大島明秀は、近世・近代の熊本藩(地域)の種痘の実
態や熊本藩医学教育の漢方から洋学校への転換を明らかにする。研究協力者海原亮は全国との医療史
研究の比較をし、小川亜弥子は萩藩との比較研究をする。

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